クリヤーヨーガ南インド巡礼の旅 レポート
(2025年1月19〜26日)
ババジと18人のシッダの足跡をたどる。
南インドの聖地を巡る、祈りと瞑想の8日間。
インドは、数千年にわたってヨーガと瞑想の
伝統が受け継がれてきた土地です。
数多くの聖者やシッダたちが、
真我の実現と人類の精神的進化のために
修行を重ねてきた場所でもあります。
2025年1月、ババジと18人のシッダに
ゆかりのある南インドの聖地を巡る
8日間の巡礼が行われました。
ババジが幼少期を過ごしたと伝えられる地、
聖者ラマナ・マハルシが悟りの教えを説いた地、
そしてボーガナタルがサマーディに至ったと
伝えられる聖地を訪ねます。
これは単なる寺院観光ではありません。
聖者たちの生きた足跡に触れながら、
祈りと瞑想を通して自らの内面を見つめる、
クリヤー・ヨーガの巡礼です。
2025年 南インド聖地巡礼の概要
今回の巡礼は、2025年1月19日から26日までの
8日間にわたり実施されました。
南インドに点在する、ババジやシッダ、
近現代の偉大な聖者にゆかりのある
アシュラムや寺院を訪問しました。
巡礼期間:
2025年1月19日~26日
巡礼地:
インド南部・タミル・ナードゥ州を中心とする各地
主な訪問先:
ポンディチェリー、チダンバラム、
パランギペッタイ、ティルヴァンナーマライ、
アルナーチャラ山、パラニ
巡礼のテーマ:
ババジと18人のシッダゆかりの聖地を巡る旅
1.ポンディチェリー
――オーロビンドとマザーの理想に触れる
巡礼の最初の目的地は、
インド南東部のポンディチェリーでした。
デリーから移動し、オーロビンド・アシュラムや、
オーロヴィルにある瞑想施設
マトリマンディルを訪問しました。
シュリ・オーロビンドは、
人間の意識の進化と霊的変容を探究した
インドの思想家であり、ヨーギーです。
彼の協力者として知られるマザーとともに、
人間存在そのものの変容を目指しました。
今回はマトリマンディル内部の瞑想室に
入ることはできませんでしたが、
緑豊かな環境と静謐な雰囲気の中で、
二人が目指した精神的理想に触れる
時間となりました。

霊的な成長は、個人だけの問題ではなく、
人類全体の意識の変容へとつながっていく。
オーロビンドとマザーの理念は、
現代を生きる私たちにとっても
深く考えるべきテーマを提示しています。
2.チダンバラム
――宇宙の舞踏神ナタラージャの寺院
巡礼3日目には、パランギペッタイへ向かう
途中でチダンバラムを訪れました。
ここには、シヴァ神が宇宙の舞踏神
ナタラージャとして祀られている
壮大な寺院があります。
シヴァの舞踏は、宇宙の創造・維持・破壊、
そして再生の働きを象徴するとされています。
この寺院は、ババジが訪れたと伝えられ、
18人のシッダの一人であるティルムラル
(ティルムーラル)とも深い関係を持つ聖地です。

巡礼団は寺院で行われたプージャ
(ヒンドゥー教の礼拝儀式)に参加しました。
荘厳な神殿と力強い儀式は、
インドで長い年月をかけて受け継がれてきた
信仰の深さを感じさせるものでした。
3.パランギペッタイ
――ババジの幼少期にゆかりのある聖地
チダンバラムに続いて訪れたのが、
パランギペッタイにあるババジのアシュラムです。
パランギペッタイは、
ババジの出生と幼少期にゆかりがあると
伝えられる、クリヤー・ヨーガの実践者に
とって特別な場所です。
アシュラムには、ババジが誕生した際に
洗体に用いられたと伝えられる場所が、
祭壇の内部に残されています。

パランギペッタイのアシュラム
巡礼団はこの地で、
ババジへの感謝と敬愛を込めて
プージャと瞑想を行いました。
遠い昔の聖者としてババジを知るだけでなく、
その存在が人間としての生活を送ったと
伝えられる土地を実際に訪ねることには、
特別な意味があります。
師の足跡をたどることは、
その教えを知識として理解することから、
自分自身の実践として深めていく
一つの機会となるでしょう。
4.ティルヴァンナーマライ
――ラマナ・マハルシの静寂の教え
巡礼4日目には、
ティルヴァンナーマライを訪れました。
この町は、聖山アルナーチャラと、
近代インドを代表する聖者ラマナ・マハルシの
ゆかりの地として知られています。
ラマナ・マハルシは、
「私は誰か」という自己探究を通じて、
真我の本質を見極めることを説いた聖者です。
巡礼団はラマナ・アシュラムを訪問し、
静かな環境の中で瞑想を行いました。
原文では、その場所が深い静寂と平安に
満ちていたことが印象深く記されています。

アルナーチャラ山に点在する修行の場
一行はさらに、アルナーチャラ山周辺にある
スカンダ・アシュラムや、
マザーにゆかりのある場所など、
複数の修行の場を訪ねました。
アルナーチャラ山は、
ヒンドゥー教の伝統でシヴァ神と
深い関係を持つ聖山です。
多くの修行者や巡礼者が、
今日も祈りと瞑想のために訪れています。

静かな場所に座り、
言葉や思考の動きから離れていくこと。
こうした体験は、
外側の世界を訪ねる巡礼が、
内なる真我を探究する旅でもあることを
思い起こさせます。
5.ガンガーマーとのサットサンガ
――沈黙を通して伝えられる真理
巡礼5日目の午前中には、
ガンガーマーという聖者の
サットサンガに参加しました。
サットサンガとは、真理を探究する人々が
聖者や師のもとに集まり、
教えに耳を傾ける霊的な集いです。
ガンガーマーは、ラマナ・マハルシの
教えを重んじ、沈黙を通して
真理を伝えることを大切にしていると
紹介されています。

霊的な教えは、必ずしも多くの言葉を
必要とするものではありません。
沈黙の中で自らの内側に意識を向け、
思考を超えた静けさを見出していくことも、
真我の探究において大切な実践です。
自由行動で深める個々の霊的探究
午後は自由行動となり、
参加者はそれぞれ心惹かれる
アシュラムで瞑想を行ったり、
アルナーチャラ山の周囲を巡礼したりしました。
一人ひとりが自分に必要な場所を訪れ、
自分自身のペースで静かな時間を過ごすこと。
これもまた、団体旅行とは異なる
聖地巡礼の貴重な一面です。
6.パラニ
――ムルガン神とシッダ・ボーガナタルの聖地
巡礼の最終目的地となったのは、
パラニにある丘の上の寺院です。
この寺院はムルガン神を祀る
重要な聖地であり、
ババジの師として伝えられる
シッダ・ボーガナタルとも
深い関係を持つ場所です。
ボーガナタルは、18人のシッダの一人として
クリヤー・ヨーガの伝承に登場する聖者です。
パラニは、彼がサマーディに至ったと
伝えられる場所として知られています。

パラニの聖地
丘の上にそびえる神殿へと続く道を登り、
巡礼団は頂上で行われる儀式に参列しました。
神殿の荘厳な雰囲気と、
そこで受け継がれてきた祈りの伝統は、
今回の南インド巡礼の締めくくりに
ふさわしい体験となりました。
ババジの教えの源流に位置づけられる
ボーガナタルの聖地を訪れたことで、
巡礼はひとつの大きな節目を迎えました。
7.帰国の途へ――感謝を込めたババジ・マントラ
巡礼7日目から8日目にかけて、
一行はバスと飛行機を乗り継ぎ、
日本への帰路につきました。
最後のバス移動では、
参加者全員でババジのマントラを唱え、
巡礼を導いてくれたことへの
感謝の祈りを捧げました。
今回の旅にはクリヤー・ヨーガの
実践者以外も参加しており、
通常の旅行ではなかなか経験できない
深い内容の巡礼として、
喜びの声が寄せられたと報告されています。
聖地巡礼は、真我へと向かう内なる旅
聖地巡礼の本当の価値は、
どれだけ多くの寺院を訪れたか、
どれだけ特別な体験をしたか、
ということだけでは測れません。
聖者たちが探究した真理とは何か。
なぜ彼らは人生をかけて修行を続けたのか。
そして、自分自身は何を求めて
この道を歩んでいるのか。
聖地を訪れることは、
そうした根源的な問いに
改めて向き合う機会となります。
オーロビンドが説いた意識の進化、
ラマナ・マハルシの真我探究、
シッダたちの修行の伝統、
そしてババジのクリヤー・ヨーガ。
それぞれの教えには異なる表現が
ありますが、意識の本質を探究し、
内なる変容を目指すという点で、
多くの共通するテーマを見出せます。
南インドの聖地で得た静けさや気づきを、
帰国後の日々のサーダナへと
生かしていくこと。
そこにこそ、
巡礼という外側の旅が、
内なる霊的成長へとつながっていく
意義があるのではないでしょうか。
原文・巡礼写真はこちら
クリヤーヨーガ南インド巡礼の旅
レポート(2025年1月19~26日)
本記事は、垣内正行氏による
「クリヤーヨーガ南インド巡礼の旅 レポート」を
参考に、訪問地と行程を要約・再構成したものです。
掲載画像は原記事の画像URLを外部参照しています。
詳しい体験記と写真は原文をご覧ください。